管理者挨拶
恩に報いる仕事を通して
マイホーム 訪問介護センター を開設するにあたり、私は東京都練馬区で訪問介護員として仕事を始めました。入社した事業所は24時間対応の訪問介護事業所の為、常勤職員は夜勤での就業が多く、夕方の16時頃から訪問が始まり、休憩時間もなく朝の9時頃まで訪問を続けました。訪問が終わった後は、フェイスシートの作成、勤務シフトの調整やケアマネージャーへの報告、サービス担当者会議に出席したりなど、退社時間がその日の夕方になることもありました。
今思うと苦しく厳しい職場環境だったかもしれませんが、周りの先輩職員にも恵まれ、真剣に仕事をやり通したことが、ヘルパーとしての大きな財産になっています。
私自身の介護の原点は母方の祖母にあります。
私は子供の頃おばあちゃん子で、癌で倒れ死の直前まで一緒の布団で寝ていたのを覚えています。
癌との闘病中には、子供たちが頻繁に介護に来ていました。「これはできないんだからやっておくね。」「とにかくベットに寝ててね。」など普段の姿を見ていない人から見れば、寝たきり生活のように思えていたのでしょう。
ある日、過剰すぎる介護を見て、中学生の私は、「こんなのおばあちゃんできるよ!」と強く言ったのを覚えています。
すると次の日の朝、起きてリビングに行くと、台所で味噌汁を作っているおばあちゃんがいました。
それはおばあちゃんが元気な頃、毎朝自分が見ていた光景でした。
その姿を見て、私は初めて人間の可能性、生きる希望を感じることができました。
それが私の介護の原点となり、アセスメントの原点となっています。
私は訪問介護の仕事を通して、3つの恩に報いる仕事をしていきたいと思います。
1.人にとって一番大切な「生活」の手助けとなれること
2.三浦という生まれ育った地で、今までお世話になった方々への恩へ報いること
3.人の手助けとなり、自分自身の心を大きく成長させてくれることへの感謝へ報いること
介護という仕事を通して、誠実に人の助けとなれるよう利用者と向き合い、心を温かく通わせて行ける。こんなに素晴らしい、誇れる仕事は他にはないと思います。
これからもこの3つの恩に報いる仕事を、ここ三浦の地で送っていきたいと思います。